マリーナサーカス
「マリーナサーカス」(広島市)
“自由な発想で遊園地を運営

幼い頃、デパート屋上の遊園地に連れていってもらうのが年に1度の楽しみだった。
それらがなくなり、遠くのテーマパークに行かなければならなくなった。
今、近い! 安い! 楽しい! が遊園地のブームになりつつある。
遊具を企画・製作しながら遊園地を運営する企業がある。

株式会社シーキュー・アメニック
(香川県高松市)


始まりは旺盛な好奇心から

 会社名の「シーキュー」は、四宮社長の名前からつけた。発想が実にユニークだ。大手電機メーカーを退社後、ユニットハウス、空調機などの設置会社を設立。その後、ある営業マンとの出会いがアミューズメント事業のきっかけになる。その営業マンは、音響体感イス会社の社員だった。好奇心の強い四宮社長は、さっそく腰かけて音を聴かせてもらった。その臨場感に圧倒されたという。スイッチを入れると「コンコン!」とドアをノックする音がする。この音はドアの方向から響いてくる。次に、ドアが「ギシー」と開き、「ガチャン!」と閉まる。そして、その方向から「コツコツコツ」と人が歩いてくる。音と振動で、さもそこに人が居るかのような、すごくリアルなソフトだった。「これを改良して音のお化け屋敷として売り出したらすごいことになる!」と直感。これが3Dバーチャルサウンドシステム『パラゴン』。全国の遊園地に売れた。

ブックプレイランド
「ブックプレイランド」(高松市)
本屋の屋上に遊園地が出現

マリーナサーカス
観覧車はランドマークにもなる
「マリーナサーカス」(広島市)
おっとっと
CQが開発した「おっとっと」
平衡感覚を失うトリックハウス


リピーターは目新しさで呼ぶ

 1997年、遊具メーカーとしてスタートしたが、客の声や機械の状況を確認するために、自社で遊園地を運営する必要があった。2005年、広島市のアウトレットモール内にミニ遊園地『マリーナ・サーカス』をオープンさせる。遠方まで行かなくても気軽に遊べるということもあって、お孫さん連れのシニア世代に人気が高い。開園前に入場者の列ができるほど。入園料無料のこの遊園地は年間2億円以上の売上がある。その他、4か所の直営施設がある。
 同社の遊園地にはリピーターを取り込む工夫がある。安くても新機種や斬新な機種を次々に入れる。安価なので投資しても回収が早い。また、基礎工事の要らないものを導入する。サッと設置できることで園内の模様替えを頻繁に行え、目新しさをアピールできる。シアター物は、最新映画などをいち早く導入する。例えば、昨年は映画『ゲゲゲの鬼太郎』の短編を3Dで放映した。

シーキュー・アメニック 売上高の推移

3Dシアター
3Dシアター(イメージ図)
シーソーゲーム
「シーソーゲーム」は自己操縦感が魅力


従来と違う発想で人気機種を

 同社では、自社開発した遊具のリースもしている。全国約40か所の遊園地から委託を受けて遊具のメンテナンスや入れ替えを行う。同社の開発する遊具は、安価で簡易に設置できるという特徴がある。
 『フラワーカップ』(ターンテーブルが大きく廻りながらその上のカップも回転する)は、従来のものとまったく異なる発想で造られている。ターンテーブルは軸で回転せず、電車のようにレール上を廻る構造になっている。これだと建築確認が要らず設置も早い。
 『4Dシアター』は、映像に合わせてイスが動く人気のマシン。数列のイス全体が動くこれまでの大型シアターに対して、シーキューが開発したイスは2人乗りのベンチタイプ。メンテナンスが容易で値段も安く、その動きは巧妙だ。
 『ワームホール』は不思議な装置。中に入った人は、よろけて歩けない。周りの景色がゆっくり廻るだけなのだが、目の錯覚でまっすぐに歩けないのだ。アミューズメントショー(東京ビッグサイト)のファミリー部門で人気投票第1位となった。国内のみならずアジア各国でも人気が高い。

フラワーカップ
CQが開発した「フラワーカップ」
建築確認申請が要らない


まっすぐ歩けない「ワームホール」内部

4Dシアター
CQが開発したイスは動きが絶妙


シーキューの将来展望

 新たに商業施設へ遊園地進出している。エスパルスドリームプラザ(静岡市)と三井アウトレットパーク仙台港(仙台市)である。小さな子どもが遊べる遊園地があることで商業施設に足を運ぶ人が増える。さらに、観覧車など目立つ設備はそこのランドマークとなる。
 2006年、東京でのイベントに期間限定で移動遊園地を出した。欧米では、自動車レース、サーカスなどのイベントに移動遊園地があるのが当たり前。これからは日本でも地方博覧会などに移動遊園地があるようなアミューズメント文化の醸成に期待している。


清水観覧車
清水観覧車
仙台三井観覧車
仙台三井観覧車


会社概要

潟Vーキュー・アメニック(代表:四宮 武義)

〒761−8041 香川県高松市檀紙町2271−9
TEL:087−885−4040  FAX:087−877−2645
URL:http://www.cq-amenic.co.jp
E-mail:info@cq-amenic.co.jp
資 本 金:6,100万円
従業員数:正社員17名、パート70名
加盟団体:全日本遊園施設協会会員





Copyright(C)2008 Shikoku Bureau of Economy,Trade & Industry All rights reserved

気が利くね!四国のサービス産業のトップページへ戻る

四国経済産業局HPのトップページへ戻る