四国経済産業局

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平成29年4月3日

シンガポール・インドネシア会in四国を開催しました


~我に続け!海外展開~

地域企業の海外展開の一層の促進や裾野を拡大するためには、企業相互の連携を促進し、海外展開の成功事例などを身近でタイムリーに入手できる場・環境を整えることが重要です。

このため、四国経済産業局では、企業の業種や規模、海外展開の内容や段階を越えて、様々な企業や支援機関が一堂に会する「四国地域海外展開応援フォーラム」の活動を展開しています。

その一環として、シンガポール及びインドネシアを対象国として、ものづくりと知財活用をテーマに、事例紹介を含むパネルディスカッション形式で海外展開事例紹介セミナーを開催しました。

日時・場所
<セミナー>
2017年3月23日(木曜日)14時30分~17時00分
高知商工会館 3階 寿の間(高知県高知市本町一丁目6-24)
<交流会>
2017年3月23日(木曜日)17時15分~18時30分
高知商工会館 3階 松竹の間
主催等
主催:四国経済産業局、JETRO四国4県貿易情報センター、
中小企業基盤整備機構四国本部、JICA四国支部
参加者
48名(交流会:22名)
開催内容
(1)挨拶 14時30分~14時35分
四国経済産業局 国際課長 岡本 昭義
(写真)会場の様子

主催者を代表して、四国経済産業局 岡本国際課長からの趣旨説明や挨拶のあと、講師の方々に事例紹介をしていただいた。その後、JETRO高知貿易情報センター 山口所長のコーディネートにより講師を交えてパネルディスカッションを行った。

(2)事例紹介 14時35分~16時05分(各30分)
[1] 萩原工業株式会社 取締役 執行役員 事業支援部門長 兼 総務部長 吉田淳一 氏

繊維の町、倉敷市で、ゴザや畳表の生産からはじまった会社。フラットヤーンという特殊な糸を開発し、世界で初めて糸からブルーシートを生産。その技術は、人工芝や工業用シートなどにも応用されている。インドネシア工場は800名弱の従業員により、セメントを入れる袋(ペーパークロス)や防災用の大きな袋(土嚢)などを製造。

東南アジアの物流が活発で大きな袋の需要が高まっていること、土嚢など袋状のものはコスト的に日本よりも効率が良いことから、インドネシアに子会社を設立した。近年は賃金上昇により人件費の安さはメリットでなくなりつつあるが、引き続き需要が高いのでインドネシアに拠点を置くメリットは大きい。

海外に工場を出してみて、社内的に工場展開においては、国内の地方でも海外でも距離的にそれほど違いを感じない。ただ、文化などの違いは尊重したい。


(写真)吉田淳一氏の発表の様子
吉田淳一 氏
1991年、日本開発銀行入行。政策金融評価部、総務部課長、経営企画部課長、四国支店課長、岡山事務所長を経て、2014年に萩原工業株式会社入社。経営企画室長を務め、2014年より事業支援部長、2017年1月より取締役。
[2] 株式会社大和製作所 代表取締役 藤井薫 氏

製麺機の製造・販売、メンテナンスほか、製麺技術を始めとしたビジネスフォローの意味で、国内外で麺学校を開校。2016年よりシンガポールでラーメン学校をスタート。製麺機で日本一になることを目標に、顧客価値創造のためメンテナンスなどのフォローを徹底。このような価値観を共有できるスタッフを育成することで目標を達成した。国内外に「ドリームスタジオ」と名づけた拠点がある。

海外でも国内でもすべて直販を行なっており、海外の売上げ比率は現在40%。今年は50%を目指し、シンガポールの学校に加え、北米などでもイベントを開催。海外進出に大切なこととして、世界中に情報網を張ることやその必要経費を抑えておくこと、海外市場を国内市場と同じようにとらえ、他社に頼らず自社自身で動くことなどを挙げた。


(写真)藤井薫氏の発表の様子
藤井薫 氏
国立高松工業高等専門学校機械工学科卒業。川崎重工株式会社に入社し、航空機事業部機体設計課に配属。1975年に大和製作所を創業。現在、小型製麺機の業界トップシェアを誇る。
[3] (独)工業所有権情報・研修館 海外知的財産プロデューサー 松島重夫 氏

海外進出における知的財産のリスクについて説明。各国共通の問題として、日本に比べて海外は従業員の流動性が高いため情報を守ることの大切さや、海外に進出する際の、商標や知的財産マネジメント体制の整備や契約時の留意点について説明があった。

その後、先日行ったマレーシア視察の報告があり、現地のジェトロ事務所に相談するなどして現地の状況を把握するのが良い。また、展示会などビジネスシーンにおける模倣品対策の話にふれ、各国の文化や制度の違いを認識しておくことが重要。シンガポール、インドネシアの経済や知財の状況などについて、特に、シンガポールは知財運用面でも先進国並みにスコアが高く、シンガポールで権利を取る価値があると説明があった。


(写真)松島重夫氏の発表の様子
松島重夫 氏
国内機械製造業で勤務し定年退職。企業では、研究開発部門、知財部門、技術戦略部門に勤務し、米国法律事務所に研修生として約2年半、中国現地法人(上海・北京)に5年の勤務。中国現地法人では経営幹部として経営に関与すると共に、知的財産機能の立ち上げと模倣品対策等の知財活動に従事。
(3)パネルディスカッション 16時15分~17時00分

コーディネーターのJETRO高知貿易情報センター 所長 山口和紀 氏の司会進行により、各登壇者に海外進出のきっかけや理由、進出後の課題を伺った。また、株式会社大和製作所 藤井氏にはハラル市場への取り組みについて、萩原工業株式会社 吉田氏へは今後の事業展望について質問した。また、藤井氏がシンガポールでのラーメン学校の様子を写真で紹介し、シンガポールでのビジネスチャンスを伝えた。また、海外知的財産プロデューサー 松島氏からは、移転価格と知財についての説明があった。

会場からは、味覚の違いに困ったことがないかなどの質問が寄せられた。


(写真)山口和紀氏の進行の様子
山口和紀 氏
大学卒業後、1989年ジェトロ入会。長野事務所諏訪支所、オーストラリア・シドニー事務所、国際機関太平洋諸島センター(出向)、三重事務所長、海外調査部経済情報発信課長、農水産調査課長等を経て、2014年から現職。
(写真)パネルディスカッションの様子
予定
今後も、四国地域海外展開応援フォーラムの活動を引き続き展開する予定です。
(本発表資料のお問い合わせ先)
〒760-8512
高松市サンポート3番33号 高松サンポート合同庁舎
四国経済産業局 産業部 国際課長 岡本
担当者:松坂、大西
電話:087-811-8525(直通)
FAX:087-811-8565

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