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>四国のものづくり名人2007 >(株)益製作所
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木を山から搬出するのではなく製材機を山に設置する
それが原点だった!
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移動式製材機MIS−8000 (石原式改良型)
移動式製材機は、木材生産地(現地)で木材の一次製品化を可能にした現地組立方式の 製材機。精度の高さ・切削の多様性・切削スピード・製品歩留り・安全性のいずれをとっ
ても、比肩する製品は他社製品では見当たらない。 解体して部品化し、軽四輪トラックで現地まで運搬し、現地で簡単に組立てられる。
当製材機の効用は、重量のかさむ原木をそのまま搬出する必要をなくしただけではない。 これまで「労多くして功少なし」と言われ敬遠されてきた間伐を推進し、収入間伐の道を
切り拓くとともに、森林荒廃や環境破壊を防ぐ有効な手立てとして、森林組合や自治体な どからも注目を集めている。
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長山 勝治(ながやま かつじ) 代表取締役
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(株)益製作所
高知県南国市宍崎308番地
TEL:088-862-2220 FAX:088-862-2832
URL/http://masuseisakusyo.com/
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1956年(昭和31年)に設立。当時は高知県高知市百石町に本社があったが、1989年(平
成元年)に高知県南国市に移転し、現在に至る。
工作機械や土木建設機械などに使用する変速機・減速機を主体にネットホーラー【小型旋 回式網捲揚機】・シーホース【連続濁水処理装置】・地質調査用ボーリングマシーンなどの設計製造販売。動力伝達機器の分野では、長い歴史と実績を誇っている。
2005年(平成17年)から移動式製材機の製造販売を開始。
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当製材機1台で家一軒の建築木材全てを加工調達、製品歩留りは80%以上!
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「移動式製材機は、製材工場でも当然据付けが出来ますが、もともとは木材生産地(現 地)で製材が出来るようにと考えて開発されたものなんです。」長山社長は、木を山から搬
出するのではなく、製材機を山に設置するという逆転の発想から生まれた製品であること を強調する。そのため製材機は、2人で半日から1日もあれば、組立てから据付けまでが出
来る仕組み。
「製材機に取付ける丸鋸の直径は96.5cm。これで最長6m・直径40cm・重量350kgまでの原木を切削出来ます【上級者になれば直径1mの原木も切削出来ます】。一般的な
製材機では難しい凍結木も簡単に製材出来ます。また、この製材機一台で建築材全てを調 達出来ることが大きな特徴ですね」。長山社長は、胸を張って誇らしげに語る。
1日当りの製材能力は16〜18石(約4〜5m3)。製品歩留りは80%以上と無駄がない。
丸鋸は市販の鋸をベースに独自の「こしぬき」を行い、強度と切れ味を良くしている。 鋸歯の取付にも微妙な傾きを持たせているところにアイデアがあり、これによって自由自
在な加工を可能にしている。また、目立て・アサリ付にも独自の工夫があり、一回目立て をすれば長時間にわたって使用でき、切削精度、挽き面も美しくそのまま仕上材として使
用できるほどである。
さらに「こしぬき」と「アサリ付」の独自の工法により、切削時に従来のように切削水をかける必要はない。
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間伐で森林・川・海を守り国内林業の活性化!
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移動式製材機の開発を思い立った背景には、森林の荒廃がある。木材の輸入自由化に伴 い、安価な外材が輸入され、さらに木に変わる建築材の普及によって国産材が値下がりし、林業家は採算が取れなくなってしまい、相次いで撤退していった。その結果、山村の過疎化が進み森林はどんどん荒廃していった。
森林は、間伐しないと陽の光が地面まで届かず、低木・下草も育たなく、森林の持つ保 水力が弱体化し、大雨になると土石流が発生して川の環境を破壊し、やがて湾岸の生態系
までをも変化させてしまう。
荒廃の一番の要因は間伐が出来ていないことであり、何とか間伐推進に役立つことが出 来ないかと考えているとき、土佐町の林業家の山中宏男さんとの出会いがある。
山中さんは、自分で木を植え・育て・伐採・搬出・製材・住宅建築までやられる方で、そ の山中さんが長年使っていたのが、石原式移動製材機であった。
長山社長は、その製材機を見て、間伐推進の新兵器になると確信した。製材機を使って 間伐材の有効利用が出来れば、森林・川・海を守り、さらに国内林業も活性化できるので
はと思い、山中さんに相談した。「山中さんはぜひ製造販売しなさい。製造にあたっては全面的に協力する」と言ってくれた。
当時、長山社長と山中さんの共通していた思いは「移動式製材機を販売して利益を上げることが第一ではなく、間伐推進と国内産の木材の使用に役立ててほしい」ことだった。
移動式製材機の本体・台車は、釘を使わずホゾで組み立ており、さらに主要な部分には鋼材を使用しているため、分解組立を頻繁に行っても精度は落ちない。耐用年数は50年以上と言うから驚かされる。
「自分で実際に使いながら改良を重ねてきたので、他製品とは全く使い勝手が違うはずです」。そう話をする山中さんの言葉には、使う立場に立って開発してきたという自負が伺
われた。
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日本各地から150件以上の問い合わせ、相次ぐ海外からの引き合い
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移動式製材機は、これまで北海道から長崎県五島列島まで、官公庁・森林組合・製材業・
土木建設業・林家・NPO組織などから150件以上の問い合わせがあり、四国・九州・中 国・関西・東北地方で稼動。
「従業員は11人で、変減速機・魚網捲揚機の製造販売・連続濁水処理装置の製造もや っているので、移動式製材機は月産2台がやっとです。ゆくゆくは量産も考えているのですが…」と長山社長。ただし、需要は多く、現在、中国のチンタオ・カナンから20台の購入の申し入れがあり、商談中とのこと。
カナダ、韓国、インドネシアからも問い合わせが来ているという。
購入後の設置の際のアフターフォローは万全の体制を整えている。同社のスタッフが必 ず出向いて行って、据付けから製材までしっかり指導している。操作が簡単なので、1日の指導で製材から目立て、アサリ付けまで出来るようになる。
製材機は鋸歯が回転しているので安全性の供えも怠りない。安全装置の開発には1年を
要したと言うだけあって、労働安全衛生法の構造規格適合品となっている。
同社の移動式製材機は、平成17年度の高知県地場産業大賞地場産業賞と高知エコ産業大
賞アイデア賞の両賞を受賞。社団法人高知県工業会推奨製品第1号の栄誉にも浴している。
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