第423号(2024年8月6日)
◆メールマガジンin四国知的財産活用推進協議会 第423号(2024年8月6日)◆
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1. 目 次
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【1】 知財セミナー「つながる特許庁in 高知」(9月5日)申込受付中!(特許庁、
四国経済産業局)
【2】 広報誌「とっきょ」最新61号公開 ~未来を創造!発明キッズ(特許庁)
【3】 国際出願関係手数料改定のお知らせ(特許庁)
【4】 令和6年度「海外出願支援事業」の募集のお知らせ(特許庁)
【5】 特許行政年次報告書2024年版をとりまとめました(特許庁)
2. 内 容
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【1】 知財セミナー「つながる特許庁in 高知」(9月5日)申込受付中!(特許庁、
四国経済産業局)
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「つながる特許庁」全国9都市でハイブリッド開催します! 開催地域における知
財の先進的な取組事例や、各分野の第一線で活躍する専門家による「知財の気づ
き」となるセミナー&交流会を行います。第1回は、9月5日に高知で開催します。
是非ご参加ください。
◆「つながる特許庁 in 高知」~市場で選ばれるためのブランド戦略~
海外展開や知財戦略、また商品のネーミングに至るまで、高知県内の身近な事例
を交えて、その戦略についてご紹介します。
9月5日(木曜日) 13時から18時 高知県高知市 & オンライン(YouTube Live)
▼申込はコチラから (現地参加、オンライン参加ともに事前申込が必要です。)
https://tsunagaru-tokkyocho.go.jp/kouchi.html
▼「つながる特許庁」
https://tsunagaru-tokkyocho.go.jp/
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【2】 広報誌「とっきょ」最新61号公開 ~未来を創造!発明キッズ(特許庁)
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小中学生が特許を取得していることを知っていますか? 本号では、小中学生の
アイデアから生まれた発明が、周囲の助けを得て特許化され、社会実装された事
例に着目しました! そのほか、さまざまな知財活用事例について、コミック形
式も交えながら紹介しています!
▼詳細はコチラ
https://www.jpo.go.jp/news/koho/kohoshi/index.html
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【3】 国際出願関係手数料改定のお知らせ(特許庁)
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令和6年9月1日から、国際出願関係手数料(国際出願手数料、取扱手数料)が改定さ
れます。令和6年9月以降に本手数料の納付をする場合は、手数料の額及び適用関
係に御注意をお願いします。
▼詳細はコチラ
https://www.jpo.go.jp/system/patent/pct/tesuryo/pct_tesuukaitei.html
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【4】 令和6年度「海外出願支援事業」の募集のお知らせ(特許庁)
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特許庁では、中小企業の戦略的な外国出願を促進するため、外国への事業展開等
を計画している中小企業等に対して、外国出願にかかる費用の半額を助成してい
ます。各都道府県等中小企業支援センター等が窓口となり、全国の中小企業の皆
様が支援を受けることができます。以下、公募情報をお知らせします。
<公募期間>
徳島県:令和6年6月3日(月曜日)から12月20日(金曜日)
香川県:令和6年7月16日(火曜日)から8月23日(金曜日)
愛媛県:令和6年8月中旬から9月下旬
高知県:令和6年7月16日(火曜日)から8月23日(金曜日)
(※ 2次募集の日程が決まってない県は確定した際に再度配信いたします。)
▼詳細はコチラ
徳島県:https://www.our-think.or.jp/323406/
香川県:https://www.kagawa-isf.jp/support/ip/global/
愛媛県:https://www.ehime-iinet.or.jp/grants-posts/%e4%bb%a4%e5%92%8c%ef%bc%96%e5%b9%b4%e5%ba%a6%e6%b5%b7%e5%a4%96%e5%87%ba%e9%a1%98%e6%94%af%e6%8f%b4%e4%ba%8b%e6%a5%ad%e8%a3%9c%e5%8a%a9%e9%87%91%e3%81%ae%e5%8b%9f%e9%9b%86%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84
高知県:https://sites.google.com/site/kochijiii/gaikoku
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【5】 特許行政年次報告書2024年版をとりまとめました(特許庁)
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特許庁は、知的財産制度に関心を持ち理解を深めていただくために、知的財産を
めぐる国内外の動向と特許庁の取組について、特許行政年次報告書2024年版とし
て取りまとめました。
▼詳細はコチラ
https://www.jpo.go.jp/resources/report/nenji/2024/matome.html
▼コチラより報告書データのダウンロードが可能です。
https://www.jpo.go.jp/resources/report/nenji/2024/index.html
━━━━━━━━━━━◆◇ 専門家無料相談会情報 ◇◆━━━━━━━━━
1. 知財総合支援窓口専門家常駐相談会のご案内(INPIT)
(独)工業所有権情報・研修館では、四国4県の知財総合支援窓口に、週1回弁護
士、弁理士を常駐させ、知的財産権に関するあらゆるご相談をお受けしていま
す。来訪による相談のほか、電話による相談も可能です。(予約制)
【徳島県】 INPIT 徳島県知財総合支援窓口
【開催日】 8月9日(金曜日)、13日(火曜日)、16日(金曜日)、21日(水曜日)、23
日(金曜日)、27日(火曜日)
【場所】 徳島市雑賀町西開11-2
▼詳細はコチラ
https://chizai-portal.inpit.go.jp/madoguchi/tokushima/news/cat1091/68.html
【香川県】 INPIT 香川県知財総合支援窓口
【開催日】 8月8日(木曜日)、15日(木曜日)、22日(木曜日)
【場所】 高松市林町2217-15 香川産業頭脳化センタービル 1階
▼詳細はコチラ
https://chizai-portal.inpit.go.jp/madoguchi/kagawa/consultation/consult_info/
【愛媛県】 INPIT 愛媛県知財総合支援窓口
【開催日】 8月7日(水曜日)、14日(水曜日)、15日(木曜日)、21日(水曜日)、23
日(金曜日)、27日(火曜日)、28日(水曜日)
【場所】 松山市久米窪田町337-1 テクノプラザ愛媛 2階 201号
▼詳細はコチラ
https://chizai-portal.inpit.go.jp/madoguchi/ehime/consultation/consult_info/
8月23日(金曜日)は、西条市朔日市779-8(西条商工会議所)
8月23日(金曜日)は、宇和島市丸之内1丁目3-24(宇和島商工会議所)
8月27日(火曜日)は、八幡浜市北浜一丁目3-25(八幡浜商工会議所)
【高知県】 INPIT 高知県知財総合支援窓口
【開催日】 8月13日(火曜日)、14日(水曜日)、15日(木曜日)、23日(金曜日)
【場所】 高知市南はりまや町二丁目14-8 濱田ビル2階
▼詳細はコチラ
https://chizai-portal.inpit.go.jp/madoguchi/kochi/news/cat2800/68_1.html
2. 弁理士無料発明相談会のお知らせ(日本弁理士会四国会)
日本弁理士会四国会では、弁理士による無料の知的財産に関する相談会を行って
おります。ご来訪による相談希望の方は、電話でご予約ください。
★相談時間(13時から16時まで)
https://jpaa-shikoku.jp/soudan/
━━━━━━━━━◆◇ SHIKOKU知財コラム ◇◆━━━━━━━━━━
日本弁理士会四国会 弁理士 須藤 阿佐子
『知財実務一筋に』
特許庁において審査審判30年勤め上げた後に、弁理士登録をしてはや32年。必
要にされたり、頼られたり、承認されたりと、前向きの精神状態でつながる経験
。弁理士とはいい人間関係に恵まれる職業なのだと、繰り返し気づかされる62年
の知財の道。今も現役を続けており、この豊かな時間がまだ続いてほしいと願っ
ている。今、自伝的随筆を執筆中である。弁理士のことを若い人に知ってもらお
うとしている。知財の道に進む人が一人でも多いことを願っている。
以下は、執筆中の原稿から抜き書きしたものである。
1939年に中国の大連で生まれ、1946年小学校1年生の時に両親の故郷である木田
郡平井町(現三木町)に引き上げてきた。東京の大学(お茶の水女子大学理学部
化学科)に進学したので香川県には12年間住んだことになる。平成4年に弁理士に
なって仕事は東京を拠点としていたが、平成5年に発明協会(香川県支部)の発明
相談員になった。特許庁には香川県関係者の集まりである「玉藻会」があり、そ
の会に属する先輩弁理士はその会で「化学系弁理士がいないから帰っておいでよ
」と声を掛けてくれた。
当時、林町の発明協会からは月1回相談会に呼ばれ、近隣のA企業の研究所所長
、高分子ができる弁理士を探すB企業の特許部長、侵害訴訟が起こるかもしれな
いとC企業の部長代理(現社長)はじめ多くが相談者として来てくれた。また、
弟の仕事関係でお世話になったD企業の社長からサービスマークのことで相談し
たいと、あっという間に香川県の仕事がいっぱいになった。
一人弁理士としてのんびりと仕事をするつもりで小金井市に事務所を構えよう
としていた頃だった。のんびりとはさせてくれなかった。知財の世界は私を受け
入れようとしている、と未来に希望を持てる船出ではあった。やがて、侵害訴訟
の補佐人の仕事が複数件舞い込み、弁理士の当初約10年は無効審判と侵害訴訟に
明け暮れた。平成15年度特定侵害訴訟代理業務試験合格後は代理人となって出廷
した。
忘れられない思い出がある。やっと改築が完成した事務所の玄関の扉をたたく
音とほぼ同時に二人の男性、C企業の創業者社長および部長代理(現社長)が入
室してきた。玄関の上り框で靴を脱ぐと段差を一歩跨いだところで正座をして両
手を前について前かがみに「先生どうかお力を貸してください」と頭を下げる。
二人そろった美しい所作に驚くと同時になんて大げさなと、お手を挙げてくださ
いと近づく。香川県から朝一番の飛行機で来たそうだ。お二人とは、7年間の侵害
訴訟及び無効審判をともに戦うことで、いつも尊敬の念をもって接することがで
き、決して深入りせずにそれでいて高い次元の精神でつながり合う関係を構築す
ることができた。人にとって、幸福感を与える影響力が最も大きいのは「健康」
で、その次に「人間関係」が続くと言われる。まさに、遅咲きの52歳の弁理士に
とって「大事な人」となる出会いであった。
そして10年近く経った平成13年、発明協会香川県支部事務局長の産学官プロジ
ェクトの特許戦略アドバイザーへの推薦につながったと思っている。平成14年か
ら5年間「希少糖」プロジェクト(香川大学を中心とした産学官の連携)の特許戦
略アドバイザーをつとめた。
ある日、香川大学の教授から農学部の研究室に呼ばれた。初対面の挨拶は弁理
士であることを名乗ったのに対して、にこやかに名乗られ「特許というものが嫌
いなのです。」が付け加わった。
有馬朗人元東大総長が「1つの特許は10の研究論文に相当する」と指摘したのは
1996年のこと。その指摘を契機に大学の発明者の意識改革が求められたはず。だ
がそのメッセージは香川大には届いていない。研究者、教育者であるという意識
であり、「発明者」であるといった意識は希薄である。教授もそうなのかと、で
も後に深い意味を理解することとなった。岡山県に本社を置く知る人ぞ知る実力
派企業の知財担当に同級生がいたことが、幸運にも教授の発明を特許へ繋いでい
た。
研究、教育第一の環境のもとで、発明の実施化を目指すプロジェクトの行く手
は厳しい。教授にはリエゾン活動で発明を発掘し出願する役目を担うアドバイザ
ーが必須である。
まもなく「特許は大嫌い」の挨拶は、小柴昌俊先生の「何にも役に立たない」
と重なるようになる。
小柴昌俊先生は「カミオカンデ」の創始者で、2002年ノーベル物理学賞の受賞
インタビューで、「先生のご研究は我々の生活にどのように役に立つのでしょう
か」に、「役立つ、役立たない、あんまり考えたことがない。100年経っても何に
も役に立たないと思いますよ」と答えた。
やがて「特許は大嫌い」から教育、研究第一のメッセージを感じながら、代理
人として粛々と、発明者に教授が含まれる国内出願100件余り、外国出願延べで同
数くらいの実績を残す。
そして、2024年、新型コロナウイルスのパンデミックの収束、2年ぶりの対面で
の再会時に「私は特許大嫌いの人間ですが、須藤弁理士との特許は別物のようで
す。」をいただく。現在の内閣府プロジェクトの執行部は、これまでの20年間の
経験(成功体験、失敗体験)を顧みて、尊敬に値する運営をしていると思う。弁
理士の立ち位置も第1期プロジェクトとは変化してきている。
振り返ると、教授からは発明の技術ポイントをヒアリングし、発明提案書を書
くためのアドバイスを行うことで、特許出願を活発化させ、出願した特許をほと
んど登録させた。特許リエゾンに必要な能力はコミュニケーション能力である。
第1期プロジェクト中の平成16年度~平成18年度には香川大学農学部客員教授に任
命された。そのプロジェクトにおいて、希少糖が市場に受け入れられるための機
能に着目した研究が特許出願の第1号であった。新規の機能を特定した「剤」クレ
ームについては特許庁プラクティスに対峙して、権利化に苦戦した。
そんな時、新規の機能を特定した「剤」クレームについて審決取消の訴訟を提
起する企業が現れた。ありがたいと思った。裁判所の求めに応じて企業の知財担
当者が技術説明を行なったりして、ワンチームになって頑張ることができた。そ
して、機能性食品特許の審査基準を変えるのに貢献する審決取り消しの判決が得
られた。平成21年(行ケ)第10134号審決取消請求事件(平成22年1月20日判決)
である。
この判決を契機にして機能性食品特許の審査基準が変わり、新規の機能を特定
した「剤」クレームは第1号出願を含めてすべて特許査定になった。
機能性食品特許の審査基準が変わったことは時期的に遅かったが、変わらない
よりはましであろう。そのほか、国立大学が法人化され特許出願料をはじめ種々
の手続きに掛かる特許印紙代が無料から有料に変わったこと、第Ⅱ期プロジェクト
が採択されなかったことなどで、「希少糖」知財に係った人たちの苦労は尽きな
い。こうした苦労話を交えながら自伝的随筆を執筆中である。その中から一部抽
出した。また、お目にかかりましょう。
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