第432号(2024年12月17日)
◆メールマガジンin四国知的財産活用推進協議会 第432号(2024年12月17日)◆
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1. 目 次
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【1】 知財経営支援ネットワークへ新たに中小企業庁が加わり知財に関する支援
体制を強化しました(経済産業省)
【2】 特許庁の広報誌「とっきょ」Vol. 63に高知県の企業が掲載!(特許庁)
【3】 特許庁の大阪・関西万博特設サイトを公開しました!(特許庁)
【4】 令和6年度「海外出願支援事業」の募集のお知らせ(特許庁)
2. 内 容
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【1】 知財経営支援ネットワークへ新たに中小企業庁が加わり知財に関する支援
体制を強化しました(経済産業省)
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近年問題視されている事業者間の知的財産に係る不適切な取引に対処するための
支援体制を強化すべく、特許庁・INPIT・日本弁理士会・日本商工会議所による
「知財経営支援ネットワーク」へ新たに中小企業庁が加わりました。これにより、
より広く知財取引の実態を把握するとともに、中小企業・小規模事業者が抱える
経営相談等に対して知財の観点からも効率的に支援が行えるよう取り組んでいき
ます。
▼詳細はコチラ
https://www.meti.go.jp/press/2024/12/20241204001/20241204001.html
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【2】 特許庁の広報誌「とっきょ」Vol. 63に高知県の企業が掲載!(特許庁)
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広報誌「とっきょ」Vol.63が掲載中です。今回の特集テーマは『未来を開く「フ
ードテック」』です。特集の1つに合同会社シーベジタブル(高知県)の取り組み
が掲載されています。是非御覧ください。
■特集2:「海藻」の力で海の生態系回復や食文化創造を目指す
合同会社シーベジタブル
https://www.jpo.go.jp/news/koho/kohoshi/vol63/02_page1.html
▼広報誌「とっきょ」
https://www.jpo.go.jp/news/koho/kohoshi/index.html
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【3】 特許庁の大阪・関西万博特設サイトを公開しました!(特許庁)
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特許庁は、大阪・関西万博に出展します。特設サイトを開設し、今後、順次情報
を掲載します。
▼詳細はコチラ
https://www.jpo.go.jp/news/expo2025/
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【4】 令和6年度「海外出願支援事業」の募集のお知らせ(特許庁)
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特許庁では、中小企業の戦略的な外国出願を促進するため、外国への事業展開等
を計画している中小企業等に対して、外国出願にかかる費用の半額を助成してい
ます。各都道府県等中小企業支援センター等が窓口となり、全国の中小企業の皆
様が支援を受けることができます。以下、公募情報をお知らせします。
<公募期間>
徳島県:令和6年6月3日(月曜日)から12月20日(金曜日)まで
▼詳細はコチラ
徳島県:https://www.our-think.or.jp/323406/
━━━━━━━━━━━◆◇ 専門家無料相談会情報 ◇◆━━━━━━━━━
1. 知財総合支援窓口専門家常駐相談会のご案内(INPIT)
(独)工業所有権情報・研修館では、四国4県の知財総合支援窓口に、週1回弁護
士、弁理士を常駐させ、知的財産権に関するあらゆるご相談をお受けしていま
す。来訪による相談のほか、電話による相談も可能です。(予約制)
【徳島県】 INPIT 徳島県知財総合支援窓口
【開催日】 12月19日(木曜日)、20日(金曜日)、24日(火曜日)、27日(金曜日)
1月10日(金曜日)、14日(火曜日)、15日(水曜日)、17日(金曜日)、24日(金曜日)、
28日(火曜日)、31日(金曜日)
【場所】 徳島市雑賀町西開11-2
▼詳細はコチラ
(12月) https://chizai-portal.inpit.go.jp/madoguchi/tokushima/news/cat1091/612.html
(1月) https://chizai-portal.inpit.go.jp/madoguchi/tokushima/news/cat1091/701.html
12月24日(火曜日)は、徳島市南末広町5番8-8号(徳島県よろず支援拠点)
1月14日(火曜日)は、徳島市南末広町5番8-8号(徳島県よろず支援拠点)
1月28日(火曜日)は、徳島市南末広町5番8-8号(徳島県よろず支援拠点)
【香川県】 INPIT 香川県知財総合支援窓口
【開催日】 12月19日(木曜日)、26日(木曜日)
1月9日(木曜日)、16日(木曜日)、23日(木曜日)、30日(木曜日)
【場所】 高松市林町2217-15 香川産業頭脳化センタービル 1階
▼詳細はコチラ
https://chizai-portal.inpit.go.jp/madoguchi/kagawa/consultation/consult_info/
【愛媛県】 INPIT 愛媛県知財総合支援窓口
【開催日】 12月18日(水曜日)、19日(木曜日)、20日(金曜日)、24日(火曜日)、
25日(水曜日)、27日(金曜日)
1月8日(水曜日)、15日(水曜日)、16日(木曜日)、17日(金曜日)、20日(月曜日)、
22日(水曜日)、24日(金曜日)、29日(水曜日)
【場所】 松山市久米窪田町337-1 テクノプラザ愛媛 2階 201号
▼詳細はコチラ
https://chizai-portal.inpit.go.jp/madoguchi/ehime/consultation/consult_info/
12月20日(金曜日)は、西条市朔日市779-8(西条商工会議所)
12月24日(火曜日)は、八幡浜市北浜一丁目3-25(八幡浜商工会議所)
12月27日(金曜日)は、宇和島市丸之内1丁目3-24(宇和島商工会議所)
1月17日(金曜日)は、四国中央市金生町下分789-1(四国中央商工会議所)
1月20日(月曜日)は、今治市旭町2丁目3-20(今治商工会議所)
1月24日(金曜日)は、大洲市大洲694-1(大洲商工会議所)
【高知県】 INPIT 高知県知財総合支援窓口
【開催日】 12月19日(木曜日)、27日(金曜日)
1月7日(火曜日)、9日(木曜日)、14日(火曜日)、16日(木曜日)、24日(金曜日)
【場所】 高知市南はりまや町二丁目14-8 濱田ビル2階
▼詳細はコチラ
(12月) https://chizai-portal.inpit.go.jp/madoguchi/kochi/news/cat2800/612.html
(1月) https://chizai-portal.inpit.go.jp/madoguchi/kochi/news/cat2800/71.html
2. 弁理士無料発明相談会のお知らせ(日本弁理士会四国会)
日本弁理士会四国会では、弁理士による無料の知的財産に関する相談会を行っ
ております。ご来訪による相談希望の方は、電話でご予約ください。
【開催日・場所】
12月19日(木曜日) 高知県高知市布師田3992-3 (高知県発明協会)
12月25日(水曜日) 香川県高松市サンポート2-1 (四国会事務所)
1月7日(火曜日) 愛媛県四国中央市金生町下分789-1 (四国中央商工会議所)
1月8日(水曜日) 香川県高松市サンポート2-1 (四国会事務所)
1月10日(金曜日) 愛媛県宇和島市丸之内1丁目3-24 (宇和島商工会議所)
1月16日(木曜日) 高知県高知市布師田3992-3 (高知県発明協会)
1月22日(水曜日) 香川県高松市サンポート2-1 (四国会事務所)
★相談時間(13時から16時まで)
https://jpaa-shikoku.jp/soudan/
━━━━━━━━━◆◇ SHIKOKU知財コラム ◇◆━━━━━━━━━━
日本弁理士会四国会 弁理士 壬生 優子
「弁理士に相談してみよう」
今回は、知的財産コンサルティング(知財コンサル)について、私の経験に基づ
いてご紹介します。機関内に専門の知財部署を持たない企業や大学等の多くは、
知財関連業務は兼務で対応されているようです。外部の専門家を活用すれば、そ
の体制でも知財管理の質を上げることができます。リスクの芽を早く摘み、大切
な知財を守るだけでなく、日常の知財管理の不安が取り除かれ、無駄な事務処理
が省けるなど、業務の質と効率の向上にもつながります。
1.相談内容
私の顧客の中心がバイオ・医療系の研究者・研究機関のため少し偏りがあるとは
思いますが、特許出願に直接関係するご相談は、実はそれほど多くありません。
これまでご相談を受けてきた内容を、そのシチュエーションと併せていくつか挙
げています。
(1)公的資金の申請書類に特許情報を記載する必要があるが、何をどの程度記入し
たらよいか
(2)学会で知り合った企業と面談することになり、秘密保持契約案を受け取った。
どんなことに気を付けたらよいか。
(3)他機関から研究試料の提供を受けたい。相手方研究者の同意は得たので、契約
手続きを支援してほしい。
(4)複数の機関が関わる研究を計画している。どの機関とどんな契約を交わす必要
があるか。
(5)所属機関の事務から提出を求められた、利益相反管理の自己申告書に何をどう
記入したらよいか助言してほしい。
(6)特許出願を行ったら学会や論文発表してよいか。
2.コンサル例
1で例示した相談内容ごとにコンサルの一例を示します。
(1) 申請書に記入する特許情報
自らの技術に関わる「特許情報」を書式に合わせて記入例を示します。長期の顧
客は基本特許情報はすでに整っているので情報を更新して伝えます。新規ならば、
特許情報プラットフォームJ-PlatPat( https://www.j-platpat.inpit.go.jp/ )で
簡易検索して情報を提供します。
(2) 秘密保持契約書案の検討と対応助言
契約条件の中で、研究者をしばる条項を抽出し、許容可能か確認してもらいます。
研究者が企業と面談するときは、うまくいかないときのことも考えて、開示範囲
を段階的にすることを勧めます。
(3) 研究試料提供契約
バイオ・医療分野では研究試料の授受に、研究試料提供契約MTAを交わす場面
があります。通常の契約と同様、研究者をしばる条項を抽出し、許容可能か確認
してもらいます。原則、提供側が契約案を提示するため、自らが提供側になると
きは起案して相手方に提示する必要があります。
(4) 実態に即した契約形態の提案
複数機関と一つの共同研究契約が最適な場合もありますが、機関が多いほど契約
の合意に時間も労力もかかりがちです。研究試料の授受に留まる機関とはMTA、
蜜に協力する機関とは共同研究契約、情報の授受のみなら秘密保持契約、といっ
たように、実態に即した少数の契約を提案することもあります。
(5) 利益相反管理
所属機関ごとの様式をまず確認したうえで、関係する共同研究先・委託先等の抽
出、受領する研究費・委託費の額、兼務先情報など、不足情報があれば収集を依
頼しながら、管理書式への記入方法を助言します。
(6) 出願情報の公開のタイミング
対象となる技術の状況で対応が異なるため、まずは十分ヒアリングします。アカ
デミアの知財の場合、特定の企業が関係していなければ原則、出願後の学会・論
文発表は妨げませんが、企業が関係する場合は企業の意向に沿います。たいてい
は出願日から1年半(出願公開日)まで待ちます。追加データの取得が予定され
ている場合なども早期公開は控えるよう助言します。このように、研究開発に関
する情報に基づいて判断しますので、こうした情報提供にご協力いただくことが
大変重要になってきます。
3.相談の仕方
ご相談先に応じて多様な形があり得ます。例えば、私が応じてきた形としては、
ご相談の受付・回答は、基本はメールで行っており、込み入った案件等は電話や
ウェブ会議を利用しています。ご要望に応じて現地での面談や会議への同席にも、
交通費実費で対応いただきます。私の場合は愛媛県北端の離島在住のため、交通
費がかさみがちなので、できるだけウェブ会議を活用する方針です。
相談先には、たとえば日本弁理士会四国会の無料相談会( https://jpaa-shikoku.jp/soudan/ )
を活用したり、個人・法人の特許事務所に直接相談します。特許事務所のホーム
ページは弁理士の経歴や技術分野などの参考になります。一般的なコンサルティ
ングと同様、会社や大学等の状況を把握することでより的確な助言を速やかに行
えるようになりますので、単発より年間契約がお勧めです。ご相談もそのほうが
しやすいと思います。年間契約では相談の分量や範囲に応じた条件を定めていき
ますが、通常、年間契約以外に別料金となる案件(出願や調査など)もあります
ので、疑問点は事前に十分説明を受けて納得した上で契約するようにしましょう。
4.補足
アカデミアの研究者の知財コンサルについて
知財コンサルは、機関の知財業務の支援のほかに、ラボ内知財業務をアウトソー
スして研究に集中したい研究者の方にもご利用いただいています。「PI(研究室
の長)は中小企業の社長と同じ」、とかつてPIの方が話されていました。実際に
コンサルして納得、研究室は知財が生まれる現場ですから知財を取り扱う事案が
多くなるのも当然です。それに伴う事務負担がすべて研究者にかかることに問題
がありました。近年、大学等では、研究者まわりの事務支援を担うリサーチ・ア
ドミニストレーター(URA)という職種も広まり、研究者を支援する体制が整っ
てきました。そうした方々とともに、知財を生み出す原動力となる研究現場を支
えていくことができればと願っています。
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◆◇ご意見、ご感想はこちらまで◆◇
四国知的財産活用推進協議会(事務局:四国経済産業局知的財産室)
電話:087-811-8519 FAX:087-811-8558
E-MAIL:bzl-s-tizaihonbu@meti.go.jp
ホームページ:https://www.shikoku.meti.go.jp/chizai/
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