令和7年3月17日
オープンファクトリーは、普段見ることにできないものづくりの現場を公開し、来訪者に見学や体験してもらうことで企業に様々なメリットをもたらす取組です。
近年では、一定の産業集積がみられる地域を中心に、企業単独ではなく、地域内の複数の企業が一体となって行う「地域一体型オープンファクトリー」が全国に広がっています。
この取組は、地域にとっては自らのまちの魅力を再認識する機会となり、企業にとっては社員の成長やモチベーションにもプラスの影響を与えるなど、イノベーション創出につながっています。また、地域内外から多くの集客を獲得するなど、地域の新たな魅力発信の手段としても注目されています。
こうした現状を踏まえ、四国経済産業局では、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)を契機に、四国のものづくりの魅力を国内外に発信するため、全国各地で広がりを見せている地域一体型オープンファクトリーの取組を推進しています。
このたび、地域一体型オープンファクトリーの可能性と実施に向けたセミナーを開催し、オープンファクトリーのメリットや効果を高める方法について、先進地の事例を参考にしながら、自社の取組を“魅せる”ためのエッセンスを探りました。
開催概要
- 日程
- 令和6年9月17日(火曜日) 14時30分から16時30分まで
- 開催方法等
- ハイブリッド開催
<オンライン>Microsoft teams
<リアル会場>高知市文化プラザ かるぽーと 特別学習室
(高知県高知市九反田2-1 9階) - 参加実績
- 約40名
- 主催
- 経済産業省 四国経済産業局
- 内容
- 主催者挨拶
- 講演
近畿経済産業局 地域連携推進課 総括係長 津田 哲史 氏
全国各地で広がっている地域一体型オープンファクトリーについての先進事例の紹介や、オープンファクトリーの取組がインナーブランディングにも効果があること、また、取組の結果として、人材の採用や企業間の新たな連携、新商品開発など、地域全体のイノベーション創出に繋がることなど、具体的な事例とともに、ご紹介いただきました。 - トークセッション
株式会社小泉製作所 代表取締役 小泉 達哉 氏(大阪府堺市)
大阪の先進事例である、地域一体型オープンファクトリー「FactorISM」への参加のきっかけから、オープンファクトリーを実施することで、工場内の積極的な整理整頓や社員全員が主体的に協力し合う関係性を生み出すなど、社員の意識にポジティブな変化をもたらしたこと、また、オープンファクトリーを通じて地域内外のネットワークが拡大し、ビジネスチャンスが広がったこと、参加者から直接感謝の言葉をもらう機会が増えることで、社員のやる気が高まる効果があることなど、オープンファクトリーを行うメリットや効果について、具体的にご紹介いただきました。
タナカ印刷株式会社 代表取締役 田中 英城 氏(香川県東かがわ市)
人口減少という将来の課題に対する危機感を背景に、工場見学を軸にした観光イベント「ファクトリーツーリズムCRASSO」の立ち上げ経緯から、産地の魅力発信や機運醸成につながる様々なプログラムが紹介されました。また、これまでの開催を通じて、メディア露出が増加し、他地域との交流が生まれるなど、地域活性化にも大きな成果を上げたこと、今後は、イタリアのフィレンツェのように、瀬戸内地域全体をものづくりの聖地として広めていくビジョンについてもご紹介いただきました。
講師3名によるクロストーク、質疑応答後、講師との交流を深めるための名刺交換会を行いました。-
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- 担当
- 安田、高橋
- 電話
- 087-811-8517(直通)