省エネ優良事例集2015 l 丸三産業株式会社

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コットンメーカーの「とこっとん省エネ!」

省エネ手法キーワード

  • 省エネ推進委員会
  • 省エネパトロール
  • トップダウン
  • 課題の共有
業種
製造業
従業員
300~500人
建物区分
工場

企業概要

「丸三産業株式会社」は、輸入した綿花(めんか)を晒綿(さらしわた)コットン不織布(ふしょくふ)などの衛生材料・メディカル、コスメティック材としてユーザーに提供し、自らも多彩な商品を製造販売するコットンメーカーです。

丸三産業株式会社外観

省エネ推進の「きっかけ」について

「丸三産業株式会社」では平成20年の省エネ法改正に伴い、事業者単位でのエネルギー管理への移行に伴い、新たに管理体制を構築し、省エネ活動を行ってきましたが、工場毎の活動に留まるだけで全社展開ができていませんでした。 そこで、この現状を打破すべく省エネ活動のコアとして立ち上げられたのが、「環境・エネルギーを考える委員会」になります。この組織は、未曾有の大災害が発生した年の平成23年6月に就任した新社長が、今後のエネルギー情勢・とりわけ電力不足や価格高騰への不安や、低調な省エネ活動への危惧から翌年自らが設立しました。

丸三産業株式会社看板

「環境・エネルギーを考える委員会」について

社長を主管とした会社全体の推進組織ですが、単に省エネだけをフォーカスしたものではありません。 それぞれの「課題点を共有し一緒に考える場」としての位置付けです。
更に、全社展開のキーパーソンとなる工場長を主なメンバーにしたことで、組織に横串が通り、企業全体での省エネ活動が効果的に展開できるようになりました。
毎月開催している委員会での議題は、当月の実施事項やトピックスなどの報告を中心にしたものですが、メンバーを飽きさせないよう、定期的に勉強会や講演・省エネパトロール等を実施して組織のレベルアップも図っています。中でも、弊社の省エネパトロールは、照度や騒音を測定し、5Sや安全も巡視するので、省エネだけでなく、多くの〝気づき〟を持ち帰り、自工場で実践できるようになっています。

主な省エネルギー活動内容について

省エネパトロールで持ち帰った多くの気づきや、各工場でのこれまでの実績のある活動内容をマニュアル化し、掲示するなどして全社展開して行きました。掲示することは視覚的にも訴えられる重要な手段と考えています。
こうした運用面での省エネ推進が、設備の更新にも生かされるようになりました。照明のLED化とデマンド監視装置は、ほぼ全工場に導入することができました。更に、RPFボイラの導入及び、ペレット燃料の製造によるゼロ・エミッションへの挑戦・太陽光発電の導入・遮熱塗装などの空調負荷対策・見える化システムの導入・排熱回収・ポンプのインバータ化・省エネベルトなど、数多くの取組みも実施しています。

  • 照明のLED化
  • 掲示による視覚化
  • 掲示による視覚化

省エネ効果について

省エネ推進のきっかけとなった平成23年度を基準とし、この3年間でエネルギー使用量は原油換算値で、約445kL改善されました。これは、全体の5.7%の削減となります。また、エネルギー使用原単位は13.3%削減できています。そして、なにより、一番大事な省エネ意識の向上が挙げられます。

  • 原単位の推移。平成23年は7806キロリットル。平成24年は対比92.4%の7745キロリットル。平成25年は対比88.8%の7534キロリットル。平成26年は対比86.5%の7361キロリットル。原油換算値445キロリットル削減で年間光熱費約2800万円削減。

今後の課題と取組みについて

今後の課題と取組みについて

ズバリ!「ボトムアップ」です。そのためには、人財の育成が必要だと考えています。
そこで、各工場長が人選した若手リーダーに委員会を体験して貰ったり、女性目線でのアイデアの発掘・活動の展開を行なうための「きっかけづくり」に取組んでいます。

会社概要
会社名
丸三産業株式会社
住所
愛媛県大洲市徳森1349番地
電話番号
0893-25-5131(代表)

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