- 業種
- 共同購入・宅配事業 サービス事業 福祉事業 店舗事業 共済事業
- 従業員
- 1637人(パート・アルバイト含む)
- 建物区分
- 店舗
- 活用した補助金等
- 平成29年度エネルギー使用合理化等事業者支援事業(エネ合補助金)
企業概要
コープえひめは、1974年に設立された組合員一人ひとりが自分たちの手で運営する生活協同組合です。県内全域で、共同購入、宅配事業、サービス事業、福祉事業を展開しています。「組合員の生活の文化的経済的改善の向上をはかる」ことを目的として地域の人々とともに歩んでいます。

省エネ推進の「きっかけ」について
コープえひめの「よりよいくらしの想いをかたちに」という理念には、環境に対する意識を高く持ち、安心・安全、環境に優しい暮らしを提供したいという思いが込められています。省エネや省資源への取り組みを積極的に行う中で、省エネ化を実現できる設備機器への更新は自然な流れであり、その一環として店舗リニューアル時のEMS導入を行いました。

EMSについて
EMSとは、「エネルギーマネジメントシステム」の略。電気や熱、ガスなどのエネルギーを見える化し、設備を一元化して制御することによって省エネ化を図るものです。
コープえひめでは、平成29年、新居浜市にある神郷店の店舗リニューアルを行う際に導入。積極的なEMS導入や設備更新が省エネ化のカギとなります。
主な省エネルギー活動内容について
店舗リニューアルに伴い、EMSの導入とLED照明やインバータ制御式の高効率な冷凍・冷蔵のショーケースへと更新。
ケース照明の調光制御や冷却温度のシフトアップなどの制御が可能となり、季節や時間帯に応じて適切な温度を維持できるように。1日単位、1時間単位でエネルギー使用量を確認できるため、電力の見える化によって従業員の省エネ意識の向上にもつながっています。
省エネ効果について
省エネルギー効果の試算値は、神郷店全体でエネルギー使用量は約31.3%削減。EMS単体での削減率は6.2%、設備更新による削減率は25.1%となり、1店舗あたりの消費電力の削減として大きなものとなりました。また、現場からもEMS導入によって消し忘れや細かな調整が必要なくなったという声を聞くなど、作業改善にもつながりました。
今回活用した補助金情報
補助金額の上限:1年あたり30億円
※事業規模が大きく、単年度での事業実施が困難な事業(複数年度事業)の事業全体の補助金上限額は50億円
今後の課題と展望について
今回は、EMS導入と設備更新により大幅な省エネ化を図ることができました。今後は、老朽化が進んでいる店舗のリニューアルを進めていくなかで、同様の設備投資を行っていくことが目標です。組織として、廃棄物の発生抑制とリサイクル製品の需要拡大に取り組むのと同時に、省エネへの取り組みについても、環境に配慮する活動と考え、積極的に貢献したいと思います。