- 業種
- 食品製造業
- 従業員
- 50~100人
- 建物区分
- 工場
- 延床面積
- 4,842.62㎡
企業概要
「新野木材株式会社」では、四国内から広葉樹であるシイ・カシ・ナラを仕入れ、菌床椎茸用のオガコを製造し、徳島県内外の椎茸農家へ出荷しています。また、自社でも「しいたけ侍」という自社ブランド名で、菌床椎茸を栽培し、原料からすべて自社で一貫して行うことによって安定した品質管理ができ、安心して食べていただける食材をご家庭や飲食店へ提供しています。徳島県の特選ブランドにも認定され、贈答用椎茸としても好評を博しています。

省エネ推進の「きっかけ」について
原子力発電所の停止に伴う電気料金の値上げをきっかけに、社内で動力費の抑制を検討することとなりました。そこで平成25年にデマンド監視装置を導入し、電気使用状況の「見える化」による使用電力量削減に取り組むこととしました。

デマンド監視装置の導入による運用改善について
デマンドピークは、8月の12~14時の間に記録しておりました。このデマンドピークを抑えるため、電力、温度ロガーによるハウス状況の監視のもと、冷房の設定温度、冷房時間、更に木工部の機械稼働時間帯の見直しを行いました。
機械の稼働時間については、木工部の週間稼働予定を作成し、朝礼で従業員へ周知することで機械の稼働時間が重ならないよう管理の徹底に努めています。警報装置を木工部、事務所の両方に設置し、双方による監視と連絡をこまめに取り合い、デマンド警報時には、木材部にて、木材加工機械のアイドリング運転や停止などで対応しております。
また、夏場には冷房の設定温度、運転時間の管理と併せて、ハウスの天井に散水を行っています。これにより、ハウス内の温度上昇抑制し、冷房負荷の低減に繋がっています。
これらの取組みの中で得られたデマンド、気温状況、機械稼働時間帯などのデータをグラフ化し、定例会、全体会議で打ち合わせを行い、更なる取組みの推進を図っています。
省エネ効果について
平成24年8月のデマンド値437kWから現在は、308kWまで削減でき、基本料金のカットにつながりました。
今後の課題と展望について
生産者として、より良いものをお客さまに提供していけるよう、原材料やハウス環境を整えて、お客さまの「おいしい」「うれしい」のために更なる品質の向上を目指してまいります。