- 業種
- その他の水産食料品製造業
- 従業員
- 721名(2018年4月現在)
- 建物区分
- 工場
- 活用した補助金等
- 平成29年度エネルギー使用合理化等事業者支援事業(エネ合補助金)
企業概要
ヤマキ株式会社は、大正6年に創業した鰹節・だし製造メーカーです。愛媛県で生まれたヤマキは、日本の食文化を支える一翼として、お客様のニーズに応えながら時代とともに発展してきました。近年では、上海にも生産拠点を構え、海外にも事業を展開。日本の伝統を守りながらお客様の「美味しい」のひと言のために、技術の研鑽を積み重ねています。

省エネ推進の「きっかけ」について
2005年に環境に関する国際規格「ISO14001」の取得をきっかけに、工場から排出される廃棄物の管理や環境に影響の少ない包装を追求してきました。また、工場の屋根への太陽光パネル設置や無駄なエネルギーをカットするなど省エネを本格化。環境に配慮する企業姿勢として、積極的に取り組んでいます。

主な省エネルギー活動内容について
平成29年に、第二工場の省エネルギー化を実施しました。めんつゆボトルのペット化に合わせて、充墳ラインを2ラインから最新の生産ラインを導入して1ラインに統合。また、ボイラーやチラーなどの既設ユーティリティー設備の更新と同時にLED照明に更新しました。
なお、めんつゆはインバータ制御によって必要最小限の電力で冷ませるようになりました。さらに、ボイラーについては、バルブの自動制御や、蒸気圧を調節し、熱ロスを抑えている他、熱の放出を防ぐ保温ジャケット導入やドレン回収タンクの導入による排熱回収を行うなど、それぞれが省エネにつながっています。
省エネ効果について
ライン統合による省エネ効果は、原油換算値で70.8kL、35.8%の削減率(計画値)。
ボイラー更新による省エネ効果は、原油換算値で120.8kL、5.9%の削減率(計画値)。
チラー更新による効果は、原油換算値で107.3kL、32.7%の削減率(計画値)。照明更新による効果は、原油換算値で139.9kL、67.6%の削減率(計画値)。トータルでの省エネ効果は、原油換算値で613.9kL、約22%の削減率(2018年4月〜9月のデータに基づく実績値)と大きな効果を得ることができました。
今回活用した補助金情報
補助金額の上限:1年あたり30億円
※事業規模が大きく、単年度での事業実施が困難な事業(複数年度事業)の事業全体の補助金上限額は50億円
今後の課題と展望について
今後は、照明器具のLED化をはじめ、空調機器や変圧器も効率の良いものに更新していきます。また、包装容器の見直しや物流面での共同配送拡大など、商品のトータル的なCFP値を下げる努力を続けていく予定です。