省エネ優良事例集2018 l イトマン株式会社

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補助金を活用した設備更新による消費電力の省エネ

省エネ手法キーワード

  • インバータ化
  • フラッシュ蒸気の再利用
  • 高効率モーターへの更新
  • 加工ラインの自動停止化
  • LED化
  • 補助金制度活用
業種
機械すき和紙製造業
従業員
162名(平成30年8月末現在)
建物区分
工場
活用した補助金等
中小企業等の省エネ・生産性革命投資促進事業費補助金(平成27年度補正予算)

企業概要

イトマン株式会社は、明治10年に創業した140年の歴史を持つ製紙メーカーです。古紙パルプを主原料として、業務用家庭紙、ギフト、メディカル、アグリ、4事業体制で、お客様との信頼関係を高めています。また、これらの事業を支える組織力で、完成度の高いものづくりから販売活動までを目指しています。

イトマン株式会社外観

省エネ推進の「きっかけ」について

環境に関する国際規格「ISO14001」の取得をきっかけに、環境負荷の低減と省エネルギー化に対する意識が向上しました。同時期に、社内に「エコ提案委員会」と「環境対策室」を設置し、エネルギー管理と使用の合理化を積極的に図るようになりました。毎月1回これらの会議を行い、取り組み状況の確認と課題の検討をするなど、積極的に省エネ活動に取り組んでいます。

イトマン株式会社環境理念

主な省エネルギー活動内容について1

平成26年度にU式コンプレッサ2台をインバータ式コンプレッサ3台に更新。年間約30万Kwh以上の使用電力量の低減が可能となりました。また、大気中に排出されていた毎時間260kgのフラッシュ蒸気を、電気駆動の蒸気圧縮機で昇圧し、再利用。平成26年実績で、年間原油換算68KLの使用エネルギー量を減らせています。

  • 取り組みと効果1インバータ式コンプレッサへの更新による使用電力量の低減。平成26年度実績として、削減電力量は年間307248キロワットアワー。原油換算量として76.8キロリットル。
  • 取り組みと効果2蒸気圧縮機導入による使用エネルギー量の低減。平成26年度実績として、削減A重油量は年間148キロリットル。増加電力量は年間324720キロワットアワー。合計原油換算量は年間68キロリットル。

主な省エネルギー活動内容について2

老朽化していた機械のモータ部分を直流から高効率交流モータに更新。制御もインバータ化することで、年間約50万KWhの使用電力削減が可能になりました。ほかにも、連続運転していた加工ラインにおけるルーツブロワの自動停止化の採用や水銀灯をLEDに更新するなど、不要なエネルギーをカットし継続した省エネルギー化を図っています。

  • 高効率交流モータ
  • その他の取り組みと効果。折機用ルーツブロワの自動停止化採用による使用電力量の低減。平成26年度実績として、削減電力量は年間95040キロワットアワー。原油換算量は年間23.7キロリットル。工場内32台の水銀灯をLED照明へ更新したことによる使用電力量の低減。平成26年度実績として削減電力量は年間60720キロワットアワー。原油換算量は年間15.2キロリットル。

省エネ効果について

平成26年度以降、工場全体でのエネルギー使用にかかる原単位が減少し、経済産業省の省エネ法事業者クラス分け評価制度にて2年連続S評価をいただきました。また、これらの省エネへの取り組みが評価され、平成28年には愛媛経済同友会の「第1回愛媛ふるさと環境大賞」を受賞。平成29年には、四国経済産業局より「エネルギー管理優良工場」として表彰いただきました。

今回活用した補助金情報

省エネルギー設備の導入・運用改善による中小企業等の生産性革命促進事業(平成29年度補正予算)

※中小企業等の省エネ・生産性革命投資促進事業費補助金(平成27年度補正予算)の類似補助金を紹介しています

補助対象事業者
国内において事業活動を営んでいる法人及び個人事業主であること等
補助金対象経費
補助対象設備の設備費用のみ
補助対象設備
A エネルギー消費効率等の基準を満たす省エネルギー型設備
導入する設備は、以下の設備区分に該当する設備であって、SIIが定める基準値を満たす省エネルギー性能を有する設備であること。
・高効率照明・高効率空調・産業ヒートポンプ
・業務用給湯器・高性能ボイラ・高効率コージェネレーション
・低炭素工業炉・冷凍冷蔵設備・産業用モータ
B 見える化装置(計測装置)
見える化装置は、導入した省エネルギー型設備に係るエネルギー使用量等を計測・蓄積する装置であって、以下の機能を有するものであること。
1.設備区分毎に定める計測すべきデータを、一定の間隔で計測可能であること。
2.一定の間隔をもって計測したデータ(計測すべきデータをいう。)を一定期間、蓄積可能であること。
補助率・上限
補助率:補助対象経費の3分の1以内
補助金額の上限額:1事業当たりの補助金 3,000万円以内
補助金額の下限額:1事業当たりの補助金 30万円以上

今後の課題と展望について

今後の課題と展望について

エネルギー原単位を意識した製造活動を行うためには、さらなる改革が必要です。ベストな機械による、エネルギー消費およびCO2削減を考慮したスマートファクトリーを目標として今後も取り組んでいきます。

会社概要
会社名
イトマン株式会社
住所
愛媛県四国中央市金生町下分681番地
電話番号
0896-58-1010
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  • 活用した補助金
    中小企業等の省エネ・生産性革命投資促進事業費補助金(平成27年度補正予算)

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