- 業種
- 金融業
- 従業員
- 1963名
- 建物区分
- 店舗
- 受賞歴
- 令和5年度省エネルギー月間四国地区表彰 四国経済産業局長表彰(エネルギー管理優良工場等)
令和5年度かがわ脱炭素促進事業者表彰 かがわ脱炭素取組優秀賞
企業概要
香川県高松市に本店を置く株式会社百十四銀行は、1878年(明治11年)11月1日に第百十四国立銀行として設立されました。現在、店舗数は香川県を中心に国内に有人133店舗、無人140店舗があり、瀬戸内地方各県に展開する広域地銀として地域の経済を担っています。

省エネ推進の「きっかけ」について
当行グループでは、マテリアリティの1つに「気候変動等、環境課題への取組み」を掲げ、照明設備のLED化、空調設備の高効率化、太陽光発電設備設置、営業車の電動化など様々な脱炭素に向けた活動を行ってきました。
2023年の木太支店の新築移転を機に、省エネにつながる店舗を検討し、建設会社、ZEBのコンサルティング会社の協力を得てZEB化に取り組むことにしました。

主な省エネルギー活動内容について①
木太支店のZEB化にあたり、外壁や屋根を高断熱仕様とし、ガラス窓には複層ガラスを採用しました。
さらに、社員が使用する会議室に全熱交換システムを導入することで、空調の負荷軽減を図りました。
また、LED照明などの省エネルギー設備を導入し、バックヤード廊下などお客様が使用しない場所には、人感センサーを採用するなど、可能な限りエネルギー使用量の削減に努めました。
これらの取り組みにより、従来の建物で必要となるエネルギーの52%を省エネにより削減でき、さらに太陽光発電設備により50%の創エネを実現することで、年間の1次消費エネルギーにおいてマイナス値を算出し、新築店舗のZEB化が実現しました。
さらに、運用システムとして、EMS(Energy management system)を導入し、LED照明、空調、太陽光発電を連携させ、自動で節電できる仕組みを構築しました。エネルギー使用状況を「見える化」することで、今後より効率的な機器制御に活かしていきます。
主な省エネルギー活動内容について②
木太支店のZEB化以外にも、各店舗では様々な脱炭素活動に取り組んでいます。営業車においては、 リース期間終了を機にガソリン車から電気自動車(EV)・ハイブリッド自動車(HV)への入れ替えを行っており、電動バイクも導入しています。また、照明設備のLED化、空調設備の高効率化、保養所跡地への太陽光発電設備の設置など省エネルギー及び脱炭素化を推し進めています。
省エネ効果について
木太支店のZEB化により、同様の建物面積でZEB店舗ではない場合と比べて、年間の電力消費量は約100kWhの削減となりました。
また、この取組みが、令和5年度かがわ脱炭素促進事業者表彰 かがわ脱炭素取組優秀賞を受賞しました。
今後の課題と展望について
今後は既存施策を継続するとともに新技術等の採用を進めていきます。
そして、これらの経験で得た知見・ノウハウについては、お客さまに情報公開を行い、お客さま自身の脱炭素・省エネに向けた活動の一助となるよう銀行全体で周知・支援していきます。
省エネルギーに取り組む事業者へアドバイス
店舗において、製造業等の企業に比べると取り組むことができる脱炭素施策は限られますが、できることから取り組んでいきたいと思います。社屋や店舗の新築を計画する際は、早めの段階でZEBの補助金情報を入手しておき、申請期限に合わせて計画的に進めることで建設コストを抑えることにつながります。
- 令和5年度省エネルギー月間四国地区表彰 四国経済産業局長表彰(エネルギー管理優良工場等)
- 令和5年度かがわ脱炭素促進事業者表彰 かがわ脱炭素取組優秀賞