- 業種
- 不動産賃貸管理業
- 従業員
- 4名
- 建物区分
- 事務所等
- 活用した補助金等
- 平成29年度 ネット・ゼロ・エネルギービル(ZEB)実証事業
企業概要
「不二電気工芸株式会社」のグループ会社として、昭和48年に創業しました。主に、不動産賃貸や月極駐車場の管理経営、グループ会社全体の資産管理を行っています。時代のニーズに合わせて、地域にとって必要な情報を的確に届けるとともに最適な提案を行うことで、地域に貢献しています。

省エネ推進の「きっかけ」について
「不二電気工芸株式会社」創業の昭和24年に建設した本社ビルの老朽化が進んだことに加え、南海トラフ地震に備え社員の働く環境を整備することを目的として「不二興産ビル」を新設・移転することになりました。新築にあたり、環境に優しいオフィスを目指して「ZEB化事業」を導入することを決めました。

ZEBについて
ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、年間で消費する建築物のエネルギー量を大幅に削減するとともに、創エネによりエネルギー収支「ゼロ」を目指す建築物です。
不二興産ビルの新築においては、総合設備会社にふさわしい最新の省エネルギー設備を導入。それぞれの高性能な建材や設備を連携させることで、基準一次エネルギー消費量から50%以上の省エネを可能とする「ZEB
Ready」を実現させます。
主な省エネルギー活動内容について
EMSには、三菱電機システムサービスのSA1-MICOを採用。画面上の簡単な操作で、空調リモコン操作や照明の設定などが行えます。また、エネルギー計測による見える化を実現し、エネルギー削減の効果を向上させます。
空調設備は、三菱製の高効率空調設備を導入、照明は全室LED化。屋根や外壁に高性能な断熱材と複層ガラスを使用することで室内の温度変化を最小に抑えることができ、空調の最適な温度を保てます。屋上には、CO2を排出しない再生可能なエネルギー活用のための太陽光パネルを設置しています。
省エネ効果について
設備の導入による一次エネルギーの削減率は、空調で51.1%、照明70.9%、創エネを含まない削減率はトータルで、52.8%に。また、創エネを含む、全体の一次エネルギー削減率は、58.4%となります。
今回活用した補助金情報
※ESCO事業者及びリース事業者等が申請する場合は、建築主等との共同申請とする。
・設計費:実施設計費用、第三者評価機関による認証取得費用
・設備費:高性能建材や空調、換気、照明、給湯等の機器及びBEMS装置、蓄電システム、トランス等の設備費用
・工事費:補助対象設備の導入に不可欠な工事費用
※補助金額は補助対象経費区分ごとに、小数点以下(1円未満)を切り捨てとする。
補助金額の上限:1年あたり5億円
※複数年度事業について事業全体の上限は10億円とする。
今後の課題と展望について
今後は、建築物に関わる企業として、自社ビルを参考事例に、多くの企業に向けてZEB化した建築物を導入する意義を広めていければと考えています。