- 業種
- ホテル業
- 建物区分
- ホテル
- 階数
- 地上5階・地下1階
- 延床面積
- 4,703.41㎡
企業概要
ホテルリビエラししくいは海陽町の保有する宿泊施設であり、太平洋に面した全28室オーシャンビューで、まさに南国リゾート空間となっております。
また同施設には新鮮な魚介等地元食材を活用した料理を提供するレストランやお肌に優しいナトリウム炭酸水素温泉やサウナ、檜風呂、ミストサウナなどを完備した温泉もあります。
年間約1万人のお客様が宿泊され、温泉については宿泊者や地元の方々など約7万人の方々が利用されています。

省エネ推進の「きっかけ」について
海陽町では、「海陽町地域温暖化対策実行計画」において、町民・事業者・行政が一体となって、地球温暖化の防止を図り、持続可能な社会を
構築していくことに貢献することを目指しています。
その計画の中で、町保有施設への省エネルギー設備導入によるエネルギー利用の効率化が重点計画として挙げられており、
この計画の早期実現によるさらなる省エネルギー化推進を図ることが必要と考えています。
そこで海陽町は、ホテルリビエラししくいにESCO事業を導入し、民間のノウハウ、資金、経営能力及び技術的能力を活用することにより、
省エネルギー化の推進による環境負荷の低減、並びに光熱水費の効果的な削減を図ることとしました。

ESCO事業とは
ESCO事業とは、ESCO事業者による提供サービスであり、建設費、金利、ESCO事業者の経費などの省エネルギー改修にかかる全ての経費を、 光熱水費などの削減分で賄う事業となります。また、ESCO事業者による資金調達を活用する場合は、事業開始初年度から、従来の光熱水費支出以上の 経費負担が発生することがなく、同時に省エネルギーを推進し、温室効果ガス排出削減を実現することが可能となります。契約期間終了後の光熱水費の削減分は、 全て顧客の利益になること、また事前の詳細な現状分析、精度の高い需要予測により、一般的な省エネ改修より省エネ効果が高くなることが特徴です。
ESCO事業の内容について
省エネルギー改修を行なったのが、1.浴槽保温用高効率空冷ヒートポンプチラーの導入、2.空調用高効率ヒートポンプチラーの導入、 3.給湯用業務用エコキュートの導入、4.LED照明設備の導入、5.節水シャワーヘッドの導入、6.擬音装置の導入になります。また、 現在使用している設備の省エネルギー運転方法を立案することにより、大きな省エネルギー効果を実現できるESCO事業を実施しました。 ESCO契約期間は10年で、契約方式はESCO事業者が事業資金を調達するシェアード・セイビング方式となります。 活用した補助金制度は、環境省の「小規模地方公共団体対策技術率先導入補助事業」で、補助率は2分の1となります。省エネルギー改修に かかった総事業費は2億8,500万円。そのうち補助対象事業費は1億1,500万円になりますので、約5,789万円の補助金を受け取ることができました。
ESCO事業導入後の削減効果について
ESCO事業導入前と導入後を比較すると、エネルギー使用量は約10%削減(2,387kW)、二酸化炭素で約36%(41万t)の削減となります。 光熱費では1年間で約1,138万円が削減されています。
今回活用した補助金情報
- 活用した補助金
小規模地方公共団体対策技術率先導入補助事業 - ESCO事業とは
一般社団法人ESCO・エネルギーマネジメント推進協議会 - エコキュートとは
一般社団法人ヒートポンプ・蓄熱センター