省エネ優良事例集2025 株式会社TTL(タオル美術館グループ)

株式会社TTL(タオル美術館グループ)

身近な改善と設備の見直しで、CO2排出量削減へ!

省エネ手法キーワード

  • 省エネ診断
  • 既存設備の更新
  • 運用改善
業種
タオル・マスク製造業
従業員
50名
建物区分
工場
活用した補助金等
省エネ診断
省エネルギー投資促進支援事業

企業概要

愛媛県今治市・西条市に工場を構える株式会社TTLは、タオルの製造・卸売・小売まで一貫体制を確立したタオル美術館グループにおいて、製造部門を担う会社です。質の高い製品づくりと環境への配慮を両立するため、製品には主に紡績会社と共同開発、国際特許を取得した糸を使用。タオル製造工程に必要な「糊」と「柔軟剤」の使用量を最小限に抑えたタオルづくりにこだわっています。

タオル美術館内観

省エネ推進の「きっかけ」について

2016年に環境に配慮した独自の製法「五ツ星クオリティ」を確立し、タオル製造工程におけるCO2排出量の削減に取組んできました。2020年からは専門検査機関との連携や、省エネお助け隊による省エネ診断を受診するなど、より具体的な数値目標を掲げた取組を始めました。

株式会社TTL工場内観

主な省エネルギー活動内容について①

2022年には、染色釜、乾燥機、熱交換器といった熱を使用する設備に保温カバーを設置し、熱損失の抑制に取り組みました。
2023年には、省エネお助け隊による省エネ診断(ウォークスルー診断)を受診し、提案があった配管の保温や小型コンプレッサーの導入にも取り組みました。
工場内に巡らされている補給水用の配管に保温カバーを設置することで、無駄な熱損失を防ぐことができました。
軟水装置を稼働させるため24時間運転していた大型コンプレッサーについても見直しを行い、2024年からは昼間のみ大型コンプレッサーを使用し、夜間や休日は新しく導入した小型コンプレッサーを稼働させることで電力消費量の削減につながっています。
さらに、ボイラーの運用を見直しました。それまで3台を制御運転していましたが、1台を完全停止し、残りの2台をインバーター制御で運転することで効率化を図りました。

  • 保温カバーを設置した染色釜
  • 小型コンプレッサー

主な省エネルギー活動内容について②

2024年には、省エネお助け隊による伴走支援を受け、「省エネルギー投資促進支援事業」の補助金を活用し、電気室内の変圧器を更新しました。それまでは、3カ所の電気室で計5台の変圧器を使用していましたが、老朽化に伴い更新を検討。その際、容量の最適化を図り、1台を大容量の変圧器に更新することで、他の変圧器との統合を行いました。これにより、電気室を2カ所に減らし、計3台の変圧器で運用できました。

  • 更新後の変圧器
  • 変圧器更新前後の構成比較図

活用した補助金等の情報

省エネ診断

省エネの専門家が工場・ビル・店舗等のエネルギーの使用状況を把握し、省エネ出来る改善項目を提案します。また、希望に応じて省エネお助け隊やその他診断機関が実施した省エネ診断結果を基に、省エネ取組を一緒に進めていくためのサポートをします。

【診断メニュー一覧】
①ウォークスルー診断 設備の管理状況を診断し、エネルギーの無駄遣いや省エネにつながるヒントを見つけ、コスト削減の提案をします。
②IT診断 計測機器で取得したデータを活用し、設備やプロセスごとのエネルギー使用状況の見える化、分析等を行い、省エネ対策を提案します。
③伴走支援 更新設備の最適仕様の調査、補助金等の申請サポート、省エネ・再エネ取組の定着支援等、幅広いサポートをします。

省エネ診断:https://shoeneshindan.jp/

令和5年度補正予算省エネルギー投資促進支援事業(III)設備単位型

事務局が予め定めたネルギー消費効率等の基準を満たし、補助対象設備として登録及び公表した指定設備へ更新する事業

  • 補助対象設備ユーティリティ設備(高効率空調、産業ヒートポンプ、業務用給湯器、高性能ボイラー、高効率コージェネレーション、低炭素工業炉、変圧器、冷凍冷蔵設備、産業用モータ、制御機能付きLED照明器具)、生産設備(工作機械、プラスチック加工機械、プレス機械、印刷機械、ダイカストマシン)
  • 補助対象経費設備費のみ
  • 補助率1/3以内
  • 補助金限度額【上限額】1億円/事業全体 【下限額】30万円/事業全体

省エネルギー投資促進支援事業:https://syouenehojyokin.sii.or.jp/

省エネ効果について

変圧器の更新・統合による電力削減量は40,435kWh/年、原油換算削減量9KL/年で、約139万円/年の経費削減になりました。
これらの取組は、2022年から発行している年間レポートで公表し、より積極的に省エネを推進しています。

今後の課題と展望について

今後の課題と展望について

CO2排出量削減の目標値を20%削減(2015年比)として、さまざまな省エネ活動を継続して取り組んでいます。これまで取り組んだ省エネ活動は一定の成果を上げていますが、現状の設備のままではさらなる削減が難しい段階に来ています。
そのため、今後はさらなる削減を目指し、老朽化している設備を高効率機器に更新していきたいと思います。

省エネルギーに取り組む事業者へアドバイス

事業所単位だけでなく、従業員一人ひとりが、工程ごとの課題を抽出し、運用改善につなげることにより、少しずつ見えて省エネ効果を感じることができました。そうした成功体験の積み重ねが、従業員の意識の向上となり、次の大きな課題へ取組む助走となります。

会社概要
会社名
株式会社TTL(タオル美術館グループ)
住所
愛媛県今治市朝倉上乙1104(朝倉工場)
愛媛県西条市国安1273-8(東予工場)
電話番号
0898-23-6126
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